2014年10月アーカイブ

ジョンストンズと言えば、カシミアストールやマフラーなどの、カシミア製品が人気です。

カシミアときくと、「高級素材」なイメージが真っ先に頭にうかびますが、カシミアって一体どんなものなのでしょうか。

カシミアは、カシミアゴート(カシミアヤギ)の獣毛です。
それは、何となく知ってましたよね?では、どの部分の毛かは知っていますか?

答えは・・・"産毛"です。

カシミアゴートは、寒さと暑さの厳しい山岳地に生育しています。
1日の寒暖差も大きい過酷な自然の中で生きるカシミアゴートたちは、全身を太い毛でおおわれています。
さらに、その剛毛の下には産毛が生えていて、この2重の体温維持構造のおかげで厳しい自然を生き抜いているのです。

アパレル用に使用されているのは、まさにこの産毛です。

産毛だけをかり取る魔法のようなことはできないので、収穫した原毛から、まずはいらない部分である剛毛を選別し、取り除かなくてはいけません。

これは選毛とよばれる作業ですが、昔はすべて手作業でおこなわれていました。

この選毛作業は非常に手間暇がかかる作業なので、原毛の状態で購入し、自社で選毛をおこなっているジョンストンズは、19世紀の終わりに選毛用の機械を開発します。

今では機械選毛が一般的になっていますが、最初に機械での選毛を始めたのはジョンストンズなのですね。

このように、余分な剛毛を取り除き、産毛の部分だけを取り出すことによって、均一性のある肌触りも風合いもいいカシミア原料となるのです。

しかし、このカシミア製品の原料となる産毛は、カシミアゴート1頭から、マフラー1本分にあたる、わずか125グラムしか収穫されません。
カシミアコートを作ろうと思ったら、何と25〜30頭分もの産毛が必要なのだそうです!
カシミアの希少性が高く、高級なのも納得ですね。

さらにこのカシミア、世界的に減少傾向にあるそうで、ジョンストンズが年々価格を上げるのも、そこに大きな原因があるのだとか・・・。

最近は日本のファストファッションブランドでもカシミア製品が販売されていますが、カシミア市場では、ヨーロッパ顧客との取引関係が長いため、質のいいカシミアはほとんどヨーロッパに流れていってしまうのだそうです。

長年の取引関係をいかして質のいいカシミアを仕入れ、自社で選毛し、織り上げるからこそ、ジョンストンズのカシミア製品は格別なのでしょうね。

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